りぼめる
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大きく形とられた窓から外を見れば、手入れのいき届いた庭とその中を走る男女がいる。
「ジョット。どうした?」
足を止めたのに気づいたGが振り返り首を傾げた。それにつられこの屋敷の主も足を止めた。
「あそこの……」
「ああ………。私の息子と娘です。息子は心優しく、娘は男勝りで手を焼いてますよ」
苦笑いを浮かべながら話すも初老の男の瞳は慈愛に満ちていた。
「娘さん。お綺麗ですね」
「母親譲りなんですよ」
バラの咲き誇る道を走りぬく少女は可憐であった。
ジョットは頬を緩ませながら歩き出した
続く
名無しさん