りぼめる
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「毎度、毎度コンサートがある度に届きますね。バラ」
「あたしが無名の時から来るのよ」
「へー………なら、このバラの主は○○さんのファン1号ですね」
そう言われて目を丸くした○○がニコリと笑って「ファン1号は違うかな?」と言って着替えはじめた。
ブルーのドレスを脱いで、普段の服を着ていく。
「違う……?……ああ、いつも○○さんを迎えに来るあのイケメンさんのことですか?」
「まあ、そうしておく」
クスクスと笑いながら○○はヴァイオリンの入ったケースと鞄を持って控室を出て行った。
細く、入り組んだ廊下を歩けば裏口に着き思いドアを開けた。
赤いオープンカーが止まっていて○○は苦笑いを浮かべる。
「派手な車で来ないでよ……ディーノ」
続く
名無しさん