りぼめる
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裏庭にある花々で作られたアーチを抜ければ美しい庭が広がる。色とりどりの花から甘い香りが漂い、見ていて飽きない。そんな庭のベンチでうずくまる背中を見つけ○○はクスクスと笑った。
「泣き虫ディーノ。今日も怒られたの?」
そう話しかければ、大袈裟な程ディーノの肩が揺れた。そしてゴシゴシと目元を袖口で擦ったディーノは「泣いてない」と答えた。
「嘘言わないの。………また先生に怒られたの?」
「うるさい。○○には関係ないだろ」
「将来のボスがこれじゃあギャバローネの未来が恐ろしいわ」
「オレはボスにならない!!」
声高らかに言ったディーノを見て○○はため息をはいた。
○○の父親はギャバローネファミリーの幹部の一人である。
続く
名無しさん