りぼめる
投稿日:
291
0
5
0
クスクスと笑う○○が何だか意地悪く見えディーノは口を尖らせた。
「ディーノ。見に来る?」
「えっ?」
「どうせここで時間潰ししてても飽きるでしょ」
「まあ」
「ならいきましょう」
クスリと小さく笑った○○を後をディーノは追うように歩いた
こうやって兄妹のように育ってきた2人。
○○自身、初めはディーノのことなど恋愛対象外であった。しかし、それがガラリと変わるきっかけがあった。
「お見合い?」
季節は巡りに巡り、○○はヴァイオリン奏者になるべく音大に、そしてあんなにもボスになりたくないと言っていたディーノがボスの座に着いて程なくした時まで遡る。
○○の座る向かい側でため息を吐きながらディーノは「勘弁してほしい」と漏らした。
続く
名無しさん