りぼめる
投稿日:
344
0
4
0
「108本目に凄いことが起きるよ。君の活躍を願っている。君の一番のファンより。………すごいなこれ」
苦笑いを浮かべながら1輪の花を見つめる。なんだかロマンチックな人だと○○はクスクスと笑う。
108本になるまであと何年かかるんだと苦笑いをしてしまうが楽しみで仕方ない。
「楽しみ」
花をそっと置いて○○は着替えた。
◇
「…………」
そこまで記憶を呼び起こした○○はクルクルとバラをまわしながらエレベーターに乗り込む。
自分の住む階のボタンを押す。
そんな謎のファンからのバラを受け取り続け早数年。あと1輪で108本になる。
「このバラを送って来る相手に会えるかなー」
ポツリ呟きながらバラの香りを堪能した。
続く
名無しさん