銀メル魂
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だが、襖の向こうに人影が見え○○は立ち上がり襖を開ける。
少し冷たい風が肌を撫でる。フルリと震えた時、庭に誰か立っているのに気づき、○○は目を丸くした。
「銀時……」
月の光で銀色の髪がキラキラと輝いて、○○は目を細めた。○○は縁側に置いていた草履を履き銀時に近づいた。
「こんな時間に来るなんて…もう少し考えなさいよ」
「お前なら起きてると思って」
小さく笑う銀時を○○はどついた。「いっ!」と声をあげた銀時は頭を抑えながらしゃがみこんだ。
「笑ってんじゃねーよ。コノヤロー」
「何しやがる!」
「笑ったから」
「……てめぇ。」
「…行くの?」
不意にふった言葉に銀時は動きを止め、○○の顔を見ないまま「ああ」と答えた。
ふわりと風が吹いて、○○と銀時の髪が揺らいだ。
続く
名無しさん