Close yet far…9
「まぁまぁ獄寺君。
でもさ、ゆうやちゃん。これ、なんか意味あると思うよ?」
「これ。とは何ですか?」
沢田が私を見るので頷けば、沢田が私の色紙を獄寺の方へ寄せる。
そして、さっきのメッセージを指差した。
「これは…
野球バカの字ですか?」
「やっぱりそうだよね…
ねぇ獄寺君。俺さ、山本はゆうやちゃんのこと好きだと思うんだけど、どう思う?」
「俺ですか?
俺にはあのバカのことは判断しかねますが…」
「そっそうだよ、ツナ。山本が私のこと好きなんてことあるわけないじゃん!
これだって友達として書いたんだろうし」
必死になって否定する私に沢田はさらに面白くなってきたらしい。
「いやー、だって前のLINEのこともあるし」
私は再び顔に熱が集まるのを感じた。
LINEのこととは沢田が私をからかうきっかけになった出来事だ。
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行方不明になっていましたがようやく復活しました。 しばらくは夢小説メインで活動して、シリーズが完結し次第、夢小説のアルバムは削除しよ...