Close yet far…14
自分の番が来たらしい山本が自分のレーンへ戻ると、山本とは反対側に座っていた友達が声をかけてきた。
「ゆうや、気を付けなよー」
「え?何、私リンチされんの?嫌だよ!?」
「じゃなくて、その服。
下手したら胸見えるよ」
「は!?え、嘘やだ」
「まぁ、前屈みになったり、よほど上からじゃなきゃ見えないだろうけど」
「私屈まない!」
だが私は大変なことに気付いた。
山本は私よりだいぶ背が高い。なので、座高もだいぶ違うのだ。
下手すれば山本からは私の胸が丸見えの可能性がある。
山本がそのまま男子の席へ戻れば全ては解決するのだが…
けれども流石山本。
私の願い虚しく、スペアを取った山本はさも当たり前かのように私の隣へ座ったのだった。
相変わらす女子からの視線が痛い。
しかし今はそんなことどうでもいい。山本に胸を見られないようにする方が大事だ。
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行方不明になっていましたがようやく復活しました。 しばらくは夢小説メインで活動して、シリーズが完結し次第、夢小説のアルバムは削除しよ...