鼓動の高鳴り ~2話~
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私が手紙を書いたことはきっと知らないはず。絋斗は……。そしていつもの毎日が過ぎていった。
雪が降り、半袖から長袖に変わった2学期最後の日。
いつも一緒に学校に行っている友達が金色の折り紙で作った封筒を私に渡した。
「これ何?誰から?」
「さぁ?誰でしょ?」
「あっわかった‼誰からの悪口でしょ。ひどいな……。」
私はよく皆からいじられるタイプで、あまり学校が好きではなかった。だからそう考えた。中をあけて見ると絋斗からだった。私は驚いた。
彩花へ
手紙ありがとう。嬉しかったよ。
俺の好きな人は優瞳じゃない。彩花だよ。
絋斗より
嬉しさのあまり涙が頬をつたった。そして信じられなかった。私は絋斗はずっと優瞳ちゃんが好きだと思っていたから。
うーたん
誰もいなくなった…… 低浮上