カノキド小説
ある日、つぼみが倒れた。
神社の鳥居の、木下で。
「つぼみ…大丈夫?」
つぼみははぐはぐ、とおにぎりを食べながら頷く。
「ごくん…ごめん。お腹すいて、めまいがして。」
「眩暈って…つぼみの家って、お武家様だよ、ね?」
なのに、どうしてお腹がすきすぎて倒れるなんて。
「…母上様が、我慢しろって、言うから」
「我慢?」
こくり、頷く。
「…本当はしゃべるなって言われたけど…今、家にお金がないんだ、って」
「…お金?」
「…父上様が、…おんなあそびに夢中だから、って」
おんなあそび。
当時の僕はよくわからなかったけど、とにかく、つぼみのお父さんが原因なのはなんとなくわかった。
「…お父さん、おんなあそび、やめてくれないの?」
…つぼみは無表情に、呟く。
「…父上様、……私のこといないように、してるから。」
〜私はフォローを今の所100%返していますので、 私のフォローを外された方は一部の方を除きフォローを外させて頂きます〜 フォロバ100%宣...