#1
暗くて寒い夜の街。
人通りが少ないこの道で、私はひとり歩いている。
捨て猫が入ってるダンボール、
その前に座って何かを考える女の人。
きっとあの捨て猫を家に連れて帰るのだろう。
やっぱりそうだ。ネコが女の人の腕の中に入った。
空になったダンボールの中に入って座ってみる。
どうせ寝る場所もないし、今日はここで過ごすか。
あのネコみたいに誰か拾ってくれないかなとか
少しだけ期待してみる。
気づいたら私は寝ていた。
どうやら涙を流しながら寝ていたらしい。
その涙を拭う優しくて暖かい手。こんな温もり久しぶりだ。
私はその手に手を重ねた。
?? 「大丈夫ですか?」
すず 「夢…?」
?? 「寒いですか?この上着良かったら着てください!」
私はようやく目が覚めた。
最後まで読んでくれると嬉しいです(^^♪ 小説を書いています! ↓ 「dolce-君に届けるその音は-」 窪田正孝/大原櫻子/菅田将暉/田中圭 山﨑賢...