つちねこさんリク 黄黒小説
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「帝光中にいた時も君は常に青峰っちの隣で、俺なんかが入る余地もなかった。高校に入る時はもしかしたら黒子っちが俺の所へ来てくれるかも、なんて考えたけどそんなはずはなかった。あるはずがなかった」
涙が、止まらない。
「でも黒子っちは青峰っちと別の高校に行って、これで前より近づけるかも、なんて思ったけど」
現実はそうじゃなかった。
そう言う黄瀬の目は憎悪、憎しみに満ちていた。
そうだ。俺は火神に嫉妬してるんだ。
嫉妬して、憎んでいる。
「初めてここに来た時から分かってた。その時は全然実力不十分だったけど、いつかこいつは大物になるって、分かってた。だから俺は絶望した。その絶望を糧に練習をしてきた。毎日毎日毎日‼︎ …ひょっとしたら今は俺の方が強いかもっスよ」
黄瀬は力のない笑い方をする。へへへ、と。
「でも。一向に君はこっちを向かない。何で……。何でだよ‼︎⁉︎」