小説 またあした
「……んなわけないか」
「ん? 何が?」
「なんでもない」
ベッドの枕元にある棚に置かれた携帯を取り、スタートボタンを押す。
涼からの着信履歴が表示された。下へスクロールすると、何十件と数えようと思わない限り数が分からないほど着信がきていた。
パスワードを入力して開くと、メールの方にも赤の楕円に白く8あった。もちろん、広告メールやエリからのメールも含める。
「彼氏からえらい連絡来とるやろ」
「なして分かるんけ」
「それくらいの想像はつくわいね」
「へ〜」
軽く流しておき、柊には背を向けてメールを開く。
"こんにちは。エリから風邪を引いたと聞きました。お大事にしてください。明日は大学来る?"
______ごめん行ってない。
"調子はどう? ちょっとは良くなってることを願います。おやすみ"
______良くならないよ
またあした 吉沢亮▷キスマイ▷AAA▷田中圭▷有村架純 全員顔ファンじゃないです。それぞれの演技力の高さやバラエティで垣間見えるその人自身...