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小説 またあした

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「死んだ後に伝えたい」
もう生きている間に伝えるという選択肢が私の中にないことは、柊も理解してくれたらしい。死んだ後というフレーズに、一つもツッコミをいれなかった。
「手紙とかどうけ」
「ほれは書くつもりげんけど、ほれだけやったら、十枚くらいになってしまいそうで」
「ほんなら、ビデオレターはどうけ」
「私の映像が残ったら、涼は多分前向ききれんと思う。後ろ向く機会は与えたくない」
「ほんなら日記書けばええがいね。毎日河口が思ったことをっちゃ書き留めるんよ。彼氏への思いもその時々書けば、後から思い出さんでも彼氏に伝わるわいね」
その手があったかと、なぜ気づかなかったのが疑問に思った。
「柊っちゃ頭ええなあ」
「まあな。____ほれより、ほんなん残してどうするけ」
「どうもせんよ。黙って逝きたくないだけやさけ」
「日記で救われるがなら、ない方が俺はええなあ」

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