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小説 またあした

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周りの目が気になってここから先口が開けない。エリは二人分の代金を少し多めに机に置き、ウエイターにすみませんと謝ってから翔を店の外へ連れ出した。
店を出てから数歩ほど歩いて手を離した。
「犠牲ってなに?」
「いや、だから、聖月のこともそうだけど、それだけ気にしてたら大学時代終わっちゃう、」
「バカなの? 言ったでしょ。聖月の病気のこと」
「聞いたよ」
「だったら分かるでしょ!? 聖月は、もう長くないの。私の大学時代なんてどうでもいい! 聖月のことし考えたくない!」
休日で人通りが少なく、誰の目も気にせずに済んだ。
「自分のことも考えろよ! 確かに、聖月は大変な時だし、手術だって控えてる。涼に会えなくて気分も晴れないだろうし、それは涼だって同じだよ! だけど! ……聖月が亡くなっても、エリの中ではそのまま時間が進まないと思うんだよ」

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