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小説 またあした

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……ほんなこと考えよったら、眠れんようになってしもてん。ほんでもいつしか勝手に寝とって、朝起きてほっとする。ああ、まだ生きとる。ちゃんと目や覚めた。まだ生きられる。今回入院してから、毎日ほんなんや」
柊と同じように仰向けになると、すぐに目尻から涙が流れた。座ったり立っている時よりも、寝ている時の方が涙は流れやすいんだと知る。
「俺もや。河口となあも変わらん。特に最近はほうや。医者に余命短くなるかもしれんって言われてん」
柊の発言にはっと振り向く。柊は、涙で目尻からこめかみにかけて一筋の線が通っていた。私と同じように。
「そんな……」
「かもしれんちゅうか、余命や短くなるって。ほやさけ、俺も怖いんよ。どれだけ短くなるか分からんさけ。俺や逝くの早くなるがなら、______河口も早くなってしまいそうで……。わりぃ。こんな言ったらいかんこと……」

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