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小説 またあした

投稿日:
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数日経っても、聖月は帰ってこなかった。ICUにいるのだろうと想像ついていたが、嫌な予感しかしなかった。
柊はなかなか帰ってこない、空いたままのベッドを眺めて、今聖月がどうしているか考える。
「◯◯◯号室の河口さん、手術成功したのに意識戻らないらしいわね」
「まだあんな若いのに、もう目覚めないかもしれないなんて」
病室の外で看護師が話しているのが聞こえた。しかし、柊はその看護師を大声で呼び止めて詳しく事情を聞くことはしなかった。看護師の言っていたことが正しいのだろうと思うから。
……河口の意識が戻らない。ということは、自分の命ももう長くない。
そう思ったら、なんだかすぐに覚悟が出来た。自分がいなくなる覚悟。本当の覚悟。
その時、ふと意識が遠のく感じがした。
もう来たんか。
じゃあ河口はもう……。
驚きやな。本当に河口の言った通りになっとる。

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