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小説 またあした

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「確かに。俺もできとるよ」
「ほらほうやわいえ。当たり前やわ。……なんて言っとったら、もう来てしもうた」
聖月の体の中で、確実に何かが起きていた。ただ意識が遠のくのとは違う。おかしい。体がおかしい。
「……約束、叶ったね。柊」
「ああ。河口や逝ったら、俺ももうこの世界には来れんのやろな」
「ほうやね」
「河口、悔いはないがけ」
「_______ないよ」
胸を張って言える。涼に言わなかったことに対しても後悔はしていない。
「ほうけ。なら良かった」
「うん。______ほんなら、じゃあね」
「うん。じゃ」
聖月は柊の方を向くのをやめて、態勢を整えた。
心臓の鼓動が止まった感覚が分かった刹那、聖月は帰らぬ人となった。
聖月の最期を看取った柊は、じっと聖月を見ていた。光の粒になって何処かへ飛んでゆく聖月を。涙を流して眺めていた。

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