7ー10
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「お願いだから、」
「朱莉、好きだ」
グイッと腕を引かれて永和の胸に飛び込んだかと思えば、耳元で囁かれた。
「俺がもっと大人だったら、行かないでくれって言えた。…けど、まだまだ子どもだから、」
ギュッと抱きすくめられる。
「大人になったら、お前のこと迎えに行く…だから待ってて下さい」
「永和、ズルイよ…」
気づけば涙が溢れていた。
ボロボロ泣いていた。
「頑張って泣かないようにって、間違っても好きだって口走らないようにって、すごくすごく苦しかったのに……」
永和が身体を離そうとしたから、
「顔、見ないで……っ」
慌てて顔を隠そうとしたが、遅かった。
Nami☆
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