風
「飛ばないと人にぶつかるから、飛んだよ。楽だし。
途中、風にながされたしね」
「風に流されるんだ、幽霊って」
「フワフワ浮いてたらなー
近くの公園で寝てたらいつの間にか知らない街だもんな」
びっびたわーといいながら、笑うレイ
飛ばされて知らない町にきて笑い飛ばせるレイがすごいと思う
ポジティブを超えて何なんだろ、
こういう考えは私にはできない
「あれか?図書館」
図書館に、ワクワクしているレイを見ると1人でワクワクしながら本を探しに行ってた子供の頃を思い出す
ウィーンと自動ドアが開いて中に入るとエアコンの涼しい風がムワッとした空気をとばし、私を取り抜けていく
「涼しいーって顔してるぞ」
「そりゃ、そうでしょ。暑かったんだから」
「天気予報で言ってたもんな」
レイには気温の感覚がないのに今頃気づく、だからパーカーなんて来てるんだ
自己紹介 恋愛小説を書くのを今は主体としてやってます フォロバ率は100% 気軽に絡んでください。 (小説の感想とかポチとかでよろこびま...