本当は感謝してるんだ
ハッと目を見開く
先程までの優しい光とは打って変わって、目の前には白い天井が広がっている
…夢だったのか…?
そう思っていた時、不意に手元に温もりを感じた
そちらの方に視線をやると…葵暗が俺の手を握って眠っていた
「葵暗…。」
さっきのは…夢であって夢じゃなかったのかもしれねぇな…。
先程までの優しい感覚と幸せを噛み締めていると、聞き慣れた声が聞こえてきた
「…目が覚めましたか?荊さん」
「!…何、でも屋…。あんた、なんで…?…いや、それより…ここは…」
何でも屋は持っていた手帳を閉じて俺を見る
「此処は病院ですよ。…目覚めるより前のこと、何か覚えていませんか?」
「…前の事?」
前の事…目覚める前は…夢を見てただろ?
…そうだ、なんだかえらく懐かしかったな
昔の事を辿る様に夢に見て……
いや、そもそもなんで俺は病院なんかにいるんだ?
*フォローする前に一読お願いします* 浮上率不安定(現在平日はかなり低浮上) 投稿したりしなかったりが激しく、コメ返もコメ回りもすぐ出...