少女の業 月影side.2
「…膝着いて、息あげて…。その状態で、どうやって、私倒す?…はは。なんて無様。月、とても滑稽」
そう言ってふんっと鼻で笑いながら、こちらへと足を進める
トドメを刺してやろうとでも言いたげに私を見下ろす様に目の前で立ち止まった
「私、分身じゃない。つまり、この鎌…これも、分身じゃない。分身と違う、強い鎌。この切先、触れる…そして、動けなくなる。…今のお前に、勝ち目無い」
膝をついて浅い呼吸を繰り返しながら、何も言わず女の顔を睨みつける
女は表情を変えないまま、静かに告げた
「…終わりにしよう、月」
大鎌が振り翳され…首を目掛けて、物凄い勢いで振り下ろされる
風を切り裂く様な鋭い音を立てながら、切先が首に到達しそうになったその時
怒涛の勢いで振り下ろされていた鎌が、大きな衝撃音を立てながら跳ね返された
「勝ち目がない?それはどうでしょうね」
*フォローする前に一読お願いします* 浮上率不安定(現在平日はかなり低浮上) 投稿したりしなかったりが激しく、コメ返もコメ回りもすぐ出...