少女の業 桜の精霊を追って.6
「…さて、それでは作戦会議と行きましょうか。この状況下で無策に行くのは、命を投げ打つ様なもの…まずは現状把握です。今の状況をまとめましょう」
今、沙夜は暴走状態にあり、その影響でこの山が氷山と化している
暴走は酷くなる一方で、妖の国は氷の世界と化そうとしている、阻止するためには一刻も早く沙夜を止めなければならない
「…ハッキリ言えるのは、ここまでですね。貴方達は、まだ沙夜には接触していない…のですよね?」
雪斗が三人の方へ視線を向けると、颯斗はふるふると首を横に振った
「勿論です。この状況下で接触していたら、俺達は今此処にいないでしょう。あの状況の彼女と接触したのは、月蝕一人だけです。そして…そのバカを発見して俺の元まで連れて来てくれたのが彼…炉鋼でした」
颯斗が炉鋼へ視線を向けると、続いて雪斗も彼の方へ視線を向ける
二人の視線から、炉鋼は反射的に身体をビクつかせた
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