沖神
投稿日:
644
4
7
1
ワタシたちは大通りの近くの公園に入った。辺りはすっかり暗くなっていて、お互いの吐く息が白い。魔法がとける。ワタシたちが夢見た1日が終わる。公園の噴水には青と白の綺麗なイルミネーションが施されていた。
沖「チャイナの…目の色」
神「うん」
沖「チャイナの…肌の色」
神「うん」
沖「チャイナ…わりぃ…空港で嘘ついちまった」
彼はイルミネーションをまっすぐ見つめながら静かにいった。ホントにバカアルな…沖田の嘘はいつもワタシの為。そんなこと、とっくに知ってたヨ。17歳のあの頃は、沖田の気持ちが見えなくて不安になった。でも、今はちゃんと見える。沖田のホントにホントの心は、まっすぐワタシに届いてる。
神「沖田はワタシに嘘なんかついたことなんかないアル」
そう言って笑うと、彼は後ろからワタシを抱きしめた。