上司の色恋沙汰 9 │降谷零
片手を腰につけて もう片方の手は口元を隠している
よく顔を見てみればあれは考えてるというより...
(...?顔が赤い?)
健康的な褐色の肌はなんだかいつにも増して赤みがありその赤色はどんどん濃くなっている
なんだ?どうしてそんなに顔を赤くさせてるんだ?
それではまるで────
「 ...風見 」
「...え 、あ、はい!」
上司をガン見していたのがバレたのかもしれない
そう思い慌てて返事をすると上司は今まで下にしていた視線をこちらに向け思いがけない言葉を自分に放った
「...あんな女性がいるんだな」
「...はい?」
その顔はまだほんのりと赤くいつもの仏頂面の上司はいない
まるで「こんな気持ちは初めてだ」と言わんばかりの顔でこちらを向く上司に まさか、と思った
─── それが上司、降谷零の恋に落ちる瞬間だった
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