赤葦くんは視えるらしい(1) │赤葦京治
昔からよく【非科学的なモノ】がみえることはあった
たとえば、亡くなった祖父が自分にだけみえていたり
近所の公園で知り合った友達が実は何年も前にしんだ子だったり
スケールの大きさは大から小まで様々だったけど
ただ“それ ”が自分に何か悪影響をもたらした事は一度もない
あくまで最低限触れ合うだけで少し時間が経てば何処かへスゥと消えていく者達ばかりだった
だから、
だから今回も【その程度】なのだと軽く思っていたのだ
「お姉ちゃん、遊ぼうよ」
西日に照らされた校舎、辺りはオレンジ色に染まっていて
私以外誰もいなかったはずの渡り廊下にその子は突然現れた
綺麗に長くそろえられた黒髪に
真っ白な肌はどこか生気を感じさせなく
現代の子供はあまり好まなさそうな白いワンピースをきた少女が笑って私にもう一度問いかける
「お姉ちゃん、アソボウヨ」
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