神様の言う通り(おまけ)│宮侑
「なぁなぁ!お姉さん何やっとるん?」
ぽかぽかと暖かい春の日、いつもの様に拝殿へと続く階段で日向ぼっこをしている時にその男の子は急に話しかけてきた
「……え!?、き、君、…お姉さんが見えるの?」
「……?何言っとるん、当たり前やん!」
黒髪の、大きな瞳をまんまるに輝かせながら話す小学生くらいの男の子はそう言って私に笑いかける
「……君、お名前は?」
「俺?俺はな、みや あつむ って言うんやで!」
「…あつむくんって言うんだね」
そうや!とニッと笑って私の前に立ちあつむと名乗る少年の頭を撫でるとあつむくんは嬉しそうにしながら私に問いかけた
「お姉さんは何て名前なん?」
「私?…私はね、」
そう言ってあつむくんに小さく笑いかけて一言だけ言う
「あつむくんを愛する神様だよ」
──これが私と侑の最初の出会いだった
おわり
アニメ・漫画全般の加工画が中心です ※他サイトでの転載・動画での使用はお控えください ...