はじめまして、恋心 6 │爆豪勝己

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ギュッと瞼を強く閉じる


どこからともなくボンッと爆発音がしたがそれはきっと彼の個性なのだろう


...ごめん、爆豪 迷惑かける...！


実戦成績もせっかく上がってきたというのに私が今怪我をしたらきっと今日のポイントは入らないし下手をすれば減点だってありえるだろう


せめて彼だけは減点されないでほしい


そう思いながらなるべく衝撃は少なくしようと身体を縮こませる



そんな時だった


あと数秒で地面に叩きつけられる手前でポスンと温かい何かに抱き抱えられたのは



...？ポスン？



想像していた衝撃とは反対に全く違う軽さがきて思考が一瞬停止する


それになんだろうこの甘い匂い...どこかで嗅いだことあるような...


そう思いながらハッする



────この甘くて独特なニトロの匂いは




「...ばく、ごう...？」