寝不足 16
俺はまだ明日もあるんじゃーと喚く同僚をたしなめながら、俺はクレーンの操縦席へと座った。夢で見た手順とは言っても一歩違えば大事故になりかねない。今回は眠気もくる気配がなく、集中力は途切れることもなかった。現場監督からの指示を受けながら、一回いっかいを丁寧に運んでいく。
『次がラストだぞ。いいペースだったな。』
「ありがとうございます。」
夢の中ではなかった褒め言葉にテンションが上がるのを感じつつ、俺は最後の一つを運び終えて操縦席から降りた。
「おーい!留め具確認よろしくなー!」
「了解ー!」
同じように下からかけられた同僚からの言葉に応じながら、俺は鉄骨をまとめて置いてある場所まで移動する。夢の中で、俺は確認作業に手を抜いていた。だから起きてしまった鉄骨の落下という事故。あの時の光景を思い出しながら、俺は鉄骨の留め具を調べ始めた。
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