寝不足 18
白い傘をさして歩きながら家の近くの路地に入ると、進行方向に黒い服を上下に着たのが立っていた。路地は2人が並ぶとギリギリになるくらいしかないため、傘をさしながらだと通れなくなる。俺はすれ違う前に傘を閉じるよう、手をかけるため、そいつから目を離した。
次にきたのは僅かな衝撃、熱。そして痛み。腹部から感じる熱のような痛みに手をやると、雨とは違う赤い液体が手にまとわりついた。そのことを自覚したのと同時に体から力が抜けて地面に倒れこむ。
「真っ赤になった。今日も真っ赤だ。赤い。赤い。赤い。綺麗だ。ああ、何て美しい。」
フードのやつが手に持っていたナイフを白い傘に、まるで血を塗るようにしている。すでに俺への興味はなくしているのか、見向きもしない。だけどもう体が動かない。
あぁ……せめて。
後輩はちゃんと事故せずにいるのか…知りたかった……。
夢……じゃ…な……だ。
殺神屋ですヽ( ´ ∇ ` )ノ よろしくお願いします お返事が遅くなってしまう時もあります。そのときは、申し訳ありません。