白うさリクエスト
投稿日:
707
0
12
1
従ったが故に、今の状況に陥っている。
局所に潜む、自分の失態に眩暈がした。
「…彩夏、聞いているのか?」
回想に浸っていると、声がかかった。
「え!?あ、ハイ」
聞いてませんでしたぁ!と自白するような反応に、肩を竦める赤司。
「無理をしてまで、僕と同じ高校に入らなくてもよかったんじゃないか?」
瞬間、私は全力抗議を始める。
「それは違います先パイ私は先パイを毎日見るため先パイと毎日一緒に帰るため先パイと」
「あぁ、もう分かった。分かったから落ち着いてくれ」
昔から一途に自分を追いかけてくる、可愛い後輩の頭を、なだめるように撫でた。
「よしよし、いい子だ。…どうどう」
「牛じゃないです」
頭をぐちゃぐちゃに撫で回された後、適当に整えながら彼を見上げた。