つちねこさんリクエスト
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……なんか重い。
そんな感覚によって、私は目を覚ました。
時計を見れば、8時過ぎ。
大分暗くなった体育館の床は、ひんやりとしていた。
その冷たさは、夢うつつだった私を、一気に現実へと引き戻す。
………立てない。
恐る恐る足元へ目を向けると。
勝手に膝枕で寝ている、人、一人。
…うへぃ!!まじですかぃ!
高尾くんが、勝手に膝枕で寝てるんですけど。
何なんですか、この状況は。
一人あたふたとしていると、声が掛かった。
案の定、自分の足元から聞こえるその声は、
「ーーはーぁ…おはよー」
高尾くんのもので。
「いやいや。おはよー、じゃなくて。何なのこの状況」
説明してよ、と眠気眼をこすりながら問い詰める。