【4】
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そのまま黙って手を引くみどりんの手が、思いの外がっしりしていたからーー私の手がすっぽりと収まってしまったからーー何も言えなかった。
ただ、通りがかったお店のガラス戸に映る私たちが真っ赤で。
慌てて目を反らすと速度が緩まって、眩しい光の前に居て。
「ー…イルミネーション」
さっきまで疎ましく思っていた輝きに、彼に、魅了されて。
目が離せなくて。
「ずっと、好きだった」
照れながら不器用に伝わった言葉は十分過ぎて。雪の寒さも相まって、抱きつくしかなかった。
その一言が、私の世界を変えた。たった数十分のお話。
♡
みどりんへの愛が過大すぎて、一話程オーバーしてしまいましたすいません!書いている間に日付を跨いでしまってそりゃセンチメンタルでしたようわぁぁぁ泣
冬休み中はいつもより投稿できると思うので、是非ともよろしくお願いしますね!
by NANA.