あけおめ企画【1】赤司
投稿日:
496
0
5
2
「明けましておめでとう。今年もよろしく頼むよ」
パジャマのまんま飛び出した私の前で微笑むのは、着物を纏った赤司くん。
郵便屋さんか宅急便だろうと思って応じた呼び鈴、まさかの彼氏さまだとは。
「…あ、明けましておめでとう」
いろんな汗を垂らしながらぎこちなく微笑む私。
一方の赤司くんは全くと言っていい程動じておらず、「着替えておいで、初詣へ行こう」と。
「はぁい」と間抜けな声を出して、部屋へと駆け出そうとする私の身体が、一点を掴まれて固まる。
「ちゃんと暖かい格好をしてくるんだよ」
「子供じゃないので大丈夫でーす」
「…僕は心配なんだ、君が風邪を引いたら困るだろう?」
ちょっと厚着しすぎた着膨れgirlの手を引く彼は、満足そうだ。無論、隣の彼女は幸せそうで。
【元旦の早朝】