Ep.5
あの日、俺は自分で岩ちゃんとの間に『境界線』を引いた
『幼馴染』
その一線を越えないようにするために
それはまわりからの偏見の目を避けるためでもあったし、何より自分のためでもあった
成長とともにその一線があってよかったと思う
もしあのままでいたのなら…俺は今頃こんな風に岩ちゃんと一緒にいられなかったと思う
こうやって自分の気持ちを押しこ/ろしてそれでも岩ちゃんと一緒にいれて俺は幸せだった
だからこれでいいのだ、と
納得しているはずだった
そう…納得、しているはずだった
フラッシュバックしたみたいに昨日の記憶が浮かびあがる
『実はずっと前から…』
あぁ、嫌だ。思い出したくない
脳裏に浮かんだ記憶を消し去るように奥歯を噛み締める
今更後悔するなんてもう遅い
どんなに悔やんでも
もう遅い
志望校無事合格しました! 皆様応援本当に有難うございます! フォロワー様、コメやいいねを下さる方々… いつもありがとうございます(つД...