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「直樹?入るわよ」
直樹のお母さんがドアをノックして、私を中に入るように促した。
私は重い足を病室へ踏み込ませた。
ベッドの上には、頭に包帯を巻いた直樹が座っていた。
看護師さんが直樹のスマホを見せながら「この人は?この人は?」と質問している。
それに対して直樹が首を傾げたり横に振ったりしている。
本当に…忘れちゃったの…?
「直樹…?」
私は声を振り絞って名前を呼んだ。
直樹は私に光の無い目を向けた。
その目を見て、私の頬を大粒の涙が伝った。
「直樹っ…!私だよ!恵美だよ!ねぇ覚えてないの!?直樹の彼女だよっ…!」
直樹の両腕を掴んでしまい、看護師さんに制止される。
直樹は目を丸くしている。
「ごめん…覚えてねぇや…」
ヾ(・ω・`)ネェネェ 下まで読んでくれたら嬉しいです!🍓 私が好きなもの💕は… Honey Works、かげプロ、嵐、窪田くん、ラプンツェル、卓球、ゲ...