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全身から力が抜ける。
『ごめん…覚えてねぇや…』
覚えてない…
直樹の記憶から…私は消えた…?
「恵美ちゃん…」
背後から直樹のお母さんの声がした。
涙が止まらない。
嗚咽が溢れる。
「…っ…うっ…くっ…」
直樹がそんな私を見て目をまん丸にしていた。
“思い出せない”
って顔。
しばらくしてから直樹が口を開いた。
「えと…恵美…さんだよね…ごめん。ちょっと今記憶飛んでるから…」
直樹がまるで初対面の人に言うような口調で話した。
直樹を見ると、すごく申し訳なさそうな顔をしていた。
でも…
直樹の記憶はない。
そこはけじめつけないと…
「…うん。千草恵美」
私が言うと、直樹のお母さんが口を開いた。
「ありがとう恵美ちゃん。今日は今お母さんに連絡したから、帰りなさい」
私は頷きだけして病室を後にした。
ヾ(・ω・`)ネェネェ 下まで読んでくれたら嬉しいです!🍓 私が好きなもの💕は… Honey Works、かげプロ、嵐、窪田くん、ラプンツェル、卓球、ゲ...