練習(わりと注意)
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「ナ──ァ──んだァ。ソの程度かァ──。」
冷やかしに来タ微風に、叩かれて笑ウひょっとこ植物。
それを押さえつける、即ち圧シ潰シながら歩む害悪は、耳の皮膚が削げていくような不協和音声を、ガリガリ吐き出してゆく。
「ドォコに行った──ァのカ──ナァ。」
その不協和音声を一切聞かんと……害悪なんぞに追いつかれまいと……仏のような青白さを顔面に写した紅白巫女が、アチラじゃコチラじゃ忙しなく逃ゲ惑っている。
いつもは照り輝いている、メデタキ紅白も、黒の深淵に垂らしたかのような底知れぬ闇を纏っていた。
「ぃ……いやァァァァア!コ……来ないでよォォォオ!!」
紅白の権化みたような博麗巫女ガ、何カも知ラヌ人外生物を畏怖(オソ)れているのが、如何にも可笑シク見えたのか、冷ヤカシ微風……ひょっとこ植物ラは、再び嘲笑を浮かばせた。
──好評なら続く。
アーモンドゼリー
再始動(するかもしれませぬ)