第11話
「…さっきの、」
「お母さん何が好きなの?」
強引に話をそらす私。
奥山くんはきっと気にしてくれている。
「あ、えっと…、」
「アクセサリーとかは?」
「あー…、つける、な。」
ごめんね。
お母さんのために来たのに。
速人くん。
大好きだった人。
…いや、大好きな人。
一個上の彼は少し軽いけど優しかった。
私が中2、速人くんが中3の時に付き合った。
でも速人くんの方が先に進学するわけで
彼きはすぐに新しい彼女ができていた。
それを偶然目の当たりにした私は
進路を今の学校へと変えた。
『最低』とか思う度、
なぜか『好き』という気持ちが大きくなった。
自分がまだ好きなのが悔しい。
泣きそうなのを一生懸命こらえる。
「…別に自分の事、否定しなくてもいいんじゃね?」
全部、
全部見透かされたようだった。
涙があふれた。
¥♡FRIEND♡¥ シャカリキ皇子の姫サマ いつもありがとうっ ほんとに感謝してるよ! 加工もうまいし憧れます( ºωº ) これからもよろしくっ 仲...