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まだ少し明るい夕暮れの道を3人で並んで歩く。
「そういえば、男バスって今週末練習試合するんだって?」
「ああ、そうなんだよ。だから女子にも手伝い頼むわ」
『そういうのは女子のキャプテンに言ってよ。まあ、言っとくけど…』
「さすが夕佳!助かるぜ~」
他愛もない会話をしながらのんびり3人で歩く。
「あ、じゃああたしこっちだから」
分かれ道まできて、朝香が手を軽くあげた。
「おう!じゃ、またな!」
『ばいばい朝香。また明日ね』
律と2人で朝香に手をふって、別れた。
朝香と分かれてから沈黙が続く…
耐えかねて私が口を開こうとすると、
「あの、」
律が下を向いたまま、切り出した。
『うん』
「………」
どうしたのかと、律のほうを向くと
『り…』
「俺っ、………!」
『う、うん…』
「……好きなんだ!!」
突然の告白に私は立ち尽くした…。
受験が終わったので戻って参りました。 ふたたびよろしくお願いします。 アイコンはシオさんに描いていただきました!! ※腐&夢 女子...