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ふわりと香る、紅色の薔薇。


「嗚呼…店で一番綺麗な花を選んだつもりだったのだけれど、君を前にしてしまうと見劣りを隠し得ないようだ。」


気障ったらしい台詞を吐いた男は「君はどんな花よりも綺麗だ」と、甘く微笑んだ。

午前三時。お八つ時とはいえ、少し、胃もたれしてしまう。


「はぁ…」
「ん、顔を曇らせて、どうしたんだい?」


厚意での贈り物だ。「貴方の所為です」と答える訳にもいかない。


「…お花、ありがとうございます。とても綺麗です…私には勿体ないくらい」
「そんなことはない。君に、よく似合っている」


そう言って微笑む太宰さんを見上げる。…綺麗な顔だ。本当に。

この人が、何故私に花束なんて…
大した意味はないのかもしれないけど…

彼の厚意は、…好意は、確かに私に向いている。けれど。…私の好意とは、ベクトルが違うような……


「こんなに、近いのに…」
「え?」

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