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企画用小説/三日月連盟
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沙夜編 1
輝元@浮上率不安定
「いえいえ、こちらこそ。…気をつけて帰るんだよ?」 「…はい」 この日から、灯璃さんは私の所へ毎日訪ねてくるようになりました 灯璃さんはとても優しかったし、私も彼といてすごく楽しかった お爺ちゃんは…最初はあまりいい顔をしていなかったような気もしましたが… きっと、心配してくれていたのだと思います 私も、心配事は沢山ありましたし… けど、毎日が楽しくて 私の中の不安も、いつの間にか消え去っていました
何が何だか分からず慌てる沙夜をよそに、灯璃は満面の笑みで沙夜を見た 「明日からは僕が来てあげる。女の子を一人で森に居させるっていうのはなんだか心配だし。僕も森は好きだし、ね!」 「え、えと…ありがとう、ございます…?」 「うんうん。…あ、なんて話してる間に知ってる所に出て来たみたい。…沙夜ちゃんは?自分の場所っていうのかな…此処から近く?」 沙夜は辺りをキョロキョロと見回した 「…はい。もう、大丈夫です。ありがとうございました」
「…君、一人で…?」 「あっいえ!一人じゃないと言えば一人じゃないような…一人なような…」 灯璃は何かを考えるように上を向いたまま歩き出してしまった そんな灯璃に、沙夜は慌てたように口を開く 「あ、あの!ずっと一人という訳ではないんです!偶に来てくれる人…いえ、狐さんもいますし!動物達もいますし…!」 「ん!決めた!」 「…?え、な、何を…ですか?」
「ありがとう。…所で、その……貴女は帰り方を知ってたり、する…かな?」 それを聞き、沙夜は自身が迷子になってしまっていたことを思い出した サァっと血の気が引いていく 「…それが…その……実は、私も…。」 青年は、沙夜のその反応で言いたいことを察し、吹き出して笑った 「…っはは!これじゃあ、どうしようもないね。…いつまでも此処にいても何だし…少しずつ歩こうか。二人なら、怖くないよね?」 青年の優しい笑顔で、いつの間にか沙夜も笑顔になっていた
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輝元@浮上率不安定
2018/04/17 10:42:17「いえいえ、こちらこそ。…気をつけて帰るんだよ?」 「…はい」 この日から、灯璃さんは私の所へ毎日訪ねてくるようになりました 灯璃さんはとても優しかったし、私も彼といてすごく楽しかった お爺ちゃんは…最初はあまりいい顔をしていなかったような気もしましたが… きっと、心配してくれていたのだと思います 私も、心配事は沢山ありましたし… けど、毎日が楽しくて 私の中の不安も、いつの間にか消え去っていました
輝元@浮上率不安定
2018/04/17 10:41:59何が何だか分からず慌てる沙夜をよそに、灯璃は満面の笑みで沙夜を見た 「明日からは僕が来てあげる。女の子を一人で森に居させるっていうのはなんだか心配だし。僕も森は好きだし、ね!」 「え、えと…ありがとう、ございます…?」 「うんうん。…あ、なんて話してる間に知ってる所に出て来たみたい。…沙夜ちゃんは?自分の場所っていうのかな…此処から近く?」 沙夜は辺りをキョロキョロと見回した 「…はい。もう、大丈夫です。ありがとうございました」
輝元@浮上率不安定
2018/04/17 10:41:18「…君、一人で…?」 「あっいえ!一人じゃないと言えば一人じゃないような…一人なような…」 灯璃は何かを考えるように上を向いたまま歩き出してしまった そんな灯璃に、沙夜は慌てたように口を開く 「あ、あの!ずっと一人という訳ではないんです!偶に来てくれる人…いえ、狐さんもいますし!動物達もいますし…!」 「ん!決めた!」 「…?え、な、何を…ですか?」
輝元@浮上率不安定
2018/04/16 22:16:16「ありがとう。…所で、その……貴女は帰り方を知ってたり、する…かな?」 それを聞き、沙夜は自身が迷子になってしまっていたことを思い出した サァっと血の気が引いていく 「…それが…その……実は、私も…。」 青年は、沙夜のその反応で言いたいことを察し、吹き出して笑った 「…っはは!これじゃあ、どうしようもないね。…いつまでも此処にいても何だし…少しずつ歩こうか。二人なら、怖くないよね?」 青年の優しい笑顔で、いつの間にか沙夜も笑顔になっていた