沙夜編 14
ある日の夜の事でした
「……非常に、まずいです…。」
私は、自身の住む森にもかかわらず、森の中で迷子になってしまいました
「…帰り方が…ふぇっ…!分からない…」
辺りは一部に月明かりが差し込むだけで、後は真っ暗
偶に風で木々や草花が揺れ、ガサガサと音が聞こえてくる
「こ、怖い…!お爺ちゃぁん…あうぅ…!」
今日は生憎、徠さんとは顔を合わせていない
まさかタイミングよく会えるなんて、そんな運のいい事…
「………あるわけ、ない…ですよね…。」
"なんとかして帰らなくちゃ…!"
そう意気込んで辺りを見回すも、何が何だか分からず、一向に足が進まない
「どうしよう…」
涙目になりながら、ボソリと呟いた時だった
背後の草むらから一際大きく、ガサガサと音が聞こえてきた
「ひっ!?」
沙夜は驚き、そちらを振り向く
すると草むらから、何者かの影がぬっと姿を現した
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