図書館の君が。黒猫な君が。28
俺がそう告げた後の彼女は一瞬目を潤ませたが、驚くほどに冷静だった。
じゃあ、今まで通り。友達みたいに。
彼女から返ってきた言葉。
何故か胸に大きなしこりが残ったような感覚がした。
「クロの馬鹿。」
次の日の昼休み。
唐突に教室に入ってきた研磨は俺の机の前に立つなり、そう吐き捨てた。
目が点になる勢いで俺は驚いた。
特に研磨の癪に障るような事はしてないはずだ、と自分に問いかけていると研磨は呆れた顔をした。
「何でフッたの...。」
その言葉で話の趣旨を理解した俺は視線を逸らした。
「前に話したろ、中学の時の話。あの時の気持ちがあやふやなままで付き合えるわけねぇだろ。」
「好きじゃないの。」
「...。」
「じゃあ言うけど、朝練の時からクロ変だよ。ぼーっとして、らしくない。」
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