画像でつながるコミュニティ プリ画像

図書館の君が。黒猫な君が。30

投稿日:
921 2 17 1

そんなはずはない。

と、思考が停止している俺を見て、研磨がじれったそう言った。


「──クロ、早く行って。」


何処に。と聞く前に研磨は俺の背中に回り込んでぐいぐいと押していた。


「おい研磨!行くって何処に──」

「彼女のところ。図書館だよ。」


彼女と俺が初めて出会った場所。

今日も彼女は本に囲まれているのだろうか。


「分かった!自分で歩くから!」


研磨の強引さに諦めて俺は図書館に行く事にした。

正直言ってかなり乗り気ではない。

誤解とはいえ、1回フッた相手だし。

もしかしたら、俺を見たら逃げ出すかもしれないし。

でも、心の奥ではもしかして、なんて淡い期待を抱いている自分がいる。

根拠は彼女の証言だけ。

それも証明するには価しない───



その時、黒尾の頭によぎった記憶。



「.......ミサンガ。」



彼女の太陽な笑顔と重なる。

17
問題を報告
×
この画像を通報します。

ガイドライン違反の不適切内容(卑猥、個人情報掲載など)に対して行ってください。
通報内容は、運営事務局で確認いたします。

ガイドラインを確認したい方はこちら
画像の権利者および代理人の方はこちら

※1画像につき1人1回通報できます。
※いたずらや誹謗中傷を目的とした通報は、
ガイドライン違反としてペナルティとなる場合があります。

問題を報告
×
このコメントを通報します。

ガイドライン違反の不適切内容(卑猥、個人情報掲載など)に対して行ってください。
通報内容は、運営事務局で確認いたします。

ガイドラインを確認したい方はこちら

※1コメントにつき1人1回通報できます。
※いたずらや誹謗中傷を目的とした通報は、
ガイドライン違反としてペナルティとなる場合があります。