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黒ラノ

投稿日:
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振り返ると○○がいて…。

高尾(殺/らなきゃ、殺/られる)

そう思い、木村さんが差し入れ用に持ってきた果物を切るためのナイフに手を伸ばした。握り締めたそれを無我夢中で振り回す。


俺は完全に冷静さを欠いていた。○○は霊的な物。物理攻撃が通用するはずがない事に気づくべきだった。


高尾「はっ!?」


突然、自らの意思で動かなくなってしまった身体。しかし、腕はある場所めがけて動いていた。



高尾「待って…!なぁ…!!頼むやめてくれ!」

ナイフは俺の右眼を貫いた。ナイフを抜き、今度は左眼を貫通した。鈍い音と共に俺の意識は消えた。



○○「隠れんぼしよ?」



真っ赤な部屋の真ん中で彼女の声だけが響いた。



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