黒ラノ

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〇〇「マッチ先輩って呼んで良いですか」

屋上に現れた後輩マネージャーは開口一番そう言った。

黛「何がどうしてそうなる？」

〇〇「黛のま、と千尋のち、を取ってマッチ！我ながら洒落たあだ名じゃないですか！」

黛「駄目だ…」

〇〇「えー、良いじゃないですか」

黛「目立つだろ…」

〇〇「あんな個性集団の中でたかが呼び方が変わっただけでほとんど変わるわけないじゃないですか」

可笑しそうに笑う後輩。貶してるのか、天然ってやつなのか。

黛「大体、なんで俺に構う？もっと個性集団の所行けよ」

洛山高校バスケ部は個性が強すぎるメンツが揃っている。『キセキの世代』だの『無冠の五将』だの…。

〇〇「え、だって黛先輩の事、気になるんですよ…」

黛「は？」

〇〇「普通平凡、自分大好き黛先輩が私は結構好きですよ」

どこまで本気なのか。その言葉は一体どういう意味なのか。