小説9 怪しい風向き2
「車掌がなんとか停車予定の駅に連絡を取ったから」
胸がざわつく
「そのうち馬車が迎えに来るそうだ」
まるで頭に心臓があるかの様に
速まった鼓動が聴こえる
「…大丈夫だ」
その声に顔をあげると
ウィリアムがいつの間にか横に座っている
「ああいう連中は金を無駄にはしない」
それはつまり人形市の男達
しかしこの不安は
それとは違う気がして落ち着かない
「街で宿をもらえるから,少し休憩しよう」
彼はそう言って
優しく私を抱き締める
彼に抱き締めてもらうと
不思議と気持ちが落ち着いた
間もなく到着した十数台の馬車に乗り
動かなくなった機関車の乗客達は
街に辿り着いた
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ずっと投稿していなかったのに
待ってくれている方がいるなんてっ///
ありがとうございますっ!
最低1日1話を目指して頑張ります^^*
ふわふわぱりん。 そんな心の本の虫。 文字をむしゃむしゃ音をぱくぱく。