限界,決壊。拾弐
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「俺お前の事好きなんだよねー…独占したい的な意味で。だから?」
言い終わると同時,その唇は睦月によって塞がれた。
舌も唾液も絡まらない。
押し当てるだけのただのキス。
ぼやける視界の先で本居の瞳が見開かれるのを見て睦月は唇を離す。
その口元は満足気だ。
「…え?…は…?」
真っ赤になった本居の頬をぐにっと摘み,睦月は言う。
「知ってる。気付くのが遅い。認めるの遅すぎ。俺を待たせて彼女とか作ってた罪は重いぞ」
「いへっ…!…はへ?」
痛みにか眉間にしわを寄せた本居はややあって睦月の言葉を理解したのか,それとも意味が解らずにか間抜けな声をこぼす。
「俺がかわいらしーい袋持って歩いてるの見て?んでこの大量の菓子買って来た訳だ?」
実蓮
ふわふわぱりん。 そんな心の本の虫。 文字をむしゃむしゃ音をぱくぱく。