午後4時の憂鬱
「たれ付いてたから。」
「はぁ?先輩の方が付いてますけど。」
高川の口のはしについたたれはなぜだか色っぽい。
……だから、なんでこんな事考えてるんだ……。
「まじ?じゃぁ、なめて。」
「…………は?」
そう言うと、高川の顔が近付いてきた。
どうせいつもの冗談なのだろうが、目を閉じた高川の顔を見ていると、我を忘れてしまった。
がしっ。
高川の頬を手の平で包み、たれをなめとる。
高川の肩が驚いたようにはねた。
「今度は素直なんだ?」
「違っ……んぅ…。」
言葉を遮るようにふさがれた口に、高川の熱い舌がはいりこんできた。
文化祭の音が聞こえない教室は、世界に自分達しかいないんじゃないかと錯覚させられる。
「やめて下さい…。」
「やだ。」
仮名という者です。 〜好きなもの〜 BL、漫画、アニメ(ギャグマンガ日和、湯神くんには友達がいない、ハイキュー、斉木楠雄のΨ難、群青にサ...